さて、前回の記事↓では、早稲田の商学部と教育学部、そして上智大学の経済学部において数学を勉強すれば、合格にかなり近づくということを解説しました。
まだご覧になっていない方は、こちらから↓
今回は、数学を勉強しろと言われても実際に何を勉強すればよいのか分からないという人も多いと思うので、私が実際にしていた勉強法や参考書を詳しく解説していきたいと思います!
皆さんも、この方法を実践していけば上智はもちろん、早稲田も突破できるはずです!
【何をすれば良いの?】
現地の高校の勉強だけでは難しい
早稲田や上智の試験範囲は当然、日本のカリキュラムを基準にして定められています。
私もオーストラリアで数学を3科目も選択しており、2次関数や数列など似た分野も学んでいました。
しかし、現地の高校の勉強だけ一生懸命やって補おうとするのは足りない分野がある上に学習効率も良くないです。
では、一体何を勉強すれば良いのでしょうか?
数学I+A、数学Ⅱ+B
早稲田と上智の数学の入学試験は、数学Ⅰ+A、Ⅱ+Bという範囲から出題されます。
それぞれの具体的な内容はコチラです!
数学Ⅰ
・数と式 ・2次関数 ・三角比 ・データの分析
数学A
・場合の数・確率 ・整数 ・平面図形 ・空間図形
数学Ⅱ
・式と証明 ・複素数と方程式 ・図形と方程式 ・三角関数 ・指数対数関数
・微分積分
数学B
・数列 ・ベクトル
簡単な単元もあれば、めちゃくちゃ難しい単元まで様々です。
これらのどれが出題されるか分からないため(上智は過去問から傾向が分かる)、全てを勉強していかなければなりません。
いつから始めれば良い?
最低でも1年前から始めましょう。
私の場合数学はかなり得意な方だったのですが、それでも8か月間は平日に3時間ぐらい勉強していました。あまり家で勉強できるタイプでないので、高校の自習時間などに勉強していました!
それ以外にも、帰国生入試ではTOEFLやSAT、TOEICの勉強はもちろん、小論文や時事問題などの勉強もしなければならないので直前に時間をかけるっていうのは難しいです。
というわけで、この記事をみた帰国生の方は、試験まで1年以上あればまずは参考書を購入するところから始めましょう!
次に絶対にオススメする参考書を紹介します。
【絶対にオススメする参考書】
FOCUS GOLD(フォーカスゴールド)
帰国生入試の数学に必要な教科書は最低2冊だけです。
これは、FOCUS GOLDといって、先ほど説明した分野の全てをカバーしています。
また、レベル的にもこれをマスターできれば、早稲田と上智の帰国生入試レベルは問題ないです。
チャート式
もう一つ、有名なのがチャート式。
下の商品は俗に言う、青チャーと呼ばれるものです。
チャート式はフォーカスゴールドとあまり変わらないので、正直どちらを選んでも良いです。ただ、フォーカスゴールドより若干難しい問題もあったりするので、数学が得意な人はこちらをオススメします。
ちなみに私はこれも持っていたので、合計4冊持っていました。
チャート式は他にも赤色、黄色、白色とあるのですが、赤は日本の高校生が東大とかを目指すために購入するので買う必要はありません。
黄色はやや易しめなので、早稲田の入試には対応できるか微妙なところです。
白は本当に基礎の基礎なので、このレベルだと帰国生入試でも対応できないです。
おすすめのサブ教材(4STEP)
上の2冊の青チャーやフォーカスゴールドなどの参考書はテーマごとに解説が分かりやすくて良いのですが、実際に解けるかどうか確認するための問題量が少し足りないかもしれないです。
なので、それを補助する役割を担う下の2教材をオススメします。
この4STEPの良いところはとにかく問題量が豊富で、実際の大学入試に出ている問題を集めている所です。実際の大学といっても、そこまでレベルが高い大学の問題ではないのでちょうど良いレベルの問題を沢山解くことで、理解が深まっていきます。
私は主にフォーカスゴールドとこの4STEPで勉強していました!
青チャーは応用問題を解いたりフォーカスゴールドの説明でも分からない場合などで使用しておりました。
【実際の勉強法】
参考書をまずは一周
参考書と4STEPを一周して下さい。ただ、その一周は下の手順のように沢山時間かけてよいです。
STEP1
フォーカスゴールドか青チャーを初めから解いていき、間違えた問題の上に正の字みたいにチェックマークを書いていってください。
STEP2
次に4STEPを用いて、その単元の問題を沢山解きまくってください。
STEP3
翌日にフォーカスゴールドの問題だけを解いてみて、解けるようになっていれば次に行って良いです。間違っていれば解説をよく読み、ケアレスミスであれば次に行き全く理解していないのであれば、4STEPを解きなおしてください。
これらのステップを繰り返していれば、分かると思いますが結構時間がかかります。
このようにして、先ずはⅠ+AとⅡ+Bを一通り終わらせてください。
二周目は苦手な単元をひたすらやる
1周目が終われば自分の得意・不得意が分かってくる頃だと思うので、1周目に付けたチェックマークを見て正の字が多い問題を重点的に解いていってください。
2周目は全部やるのは時間の無駄になってしまうので、苦手な部分や忘れてしまった単元だけを勉強するようにしましょう。
受験の3ヶ月前
早稲田と上智の入試が大体9月なので6月頃には上智の経済学部経済学科の過去問を解きまくって下さい。
ここで、ある程度「あれ、意外といけるぞ?」って思うのが理想です。
まずい、全然できないってなると少しやばいかもしれないので、勉強時間を増やし上智の数学は傾向が似ているのでそこに焦点を当てた方が良いかもしれません。
もし、上智の過去問ができるようになっていれば、とりあえずは安心です。
残りの時間は、ひたすら苦手な部分を克服していくのと早稲田の過去問に時間を費やしてください。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した参考書は日本の高校生も使っていて、かなり充実した内容になっています。
数学は音楽を聴きながらでも、ラジオを聞きながらでも勉強できる素晴らしい科目なので、帰国生入試まであと1年以上ある方は、まだまだ全然間に合うので数学受験を目指して帰国生入試を突破してほしいと思います。